━ ≪beat★ナビ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.05.21配信
「非注意性盲目」
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富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の河野です。
3月のbeat★ナビでも取り上げました、
ブラウザーの通知機能を悪用する手口。
今月もまだ継続してお問い合わせをいただいています。
表示されても、クリックしなければ問題ありませんが、
表示されないようにする手順や、表示内容の事例について、
上記サイトでの確認をお勧めします。
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◆目次◆
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今回は下記3点です。
メインコンテンツは、
フィッシング詐欺被害の増加についてです。
[1] メインコンテンツ
[2] Tips
[3] 編集後記
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◆1.メインコンテンツ
「フィッシング詐欺被害の増加」
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検索サイトで表示されるページについては、
一般的にこんなイメージがあるのではないでしょうか。
・掲載するのに費用がかかる検索広告ページは、
内容のチェックも、きちんとされている。
・検索結果の上位に表示されるページは、
多数のアクセス実績がある、問題のないページ。
「検索広告」とは、Googleなどで検索した際に表示される、
検索結果の1位よりもさらに上部へ、キーワードと関連する広告を、
表示するものです。
「リスティング広告」とも呼ばれます。
その「検索広告」に、フィッシングサイトが表示されている事例の増加を
アメリカの連邦捜査局(FBI)が警告しています。
上記の手口では「検索広告」を悪用しています。
冒頭でご紹介した手口では「ブラウザーの通知機能」でした。
手法は違いますが、攻撃者の意図はどちらも、
フィッシングサイトへの誘導です。
被害報告があったフィッシングサイトをリスト化し、
チェックできればいいのですが、
攻撃者は、ある程度アクセスを稼いだら、すぐに消してしまいます。
また、フェイクニュースを見分けることが難しいように、
ページの表示内容が虚偽であるかどうかを、
自動でチェックするのも難しい状況です。
「検索広告」の悪用事例では、
フィッシングサイトで、下記3つの質問に答えるよう促されています。
・ログインアカウント情報
・電話番号
・セキュリティー質問(秘密の質問)
その上で、アカウント復旧のために必要とのことで、
攻撃者からの電話連絡を受けています。
電話で話を引き伸ばされているうちに、
正当な口座にアクセスされ、送金されてしまっています。
上記3つの個人情報を答える際には、
入力する前に一度立ち止まって、考える必要があります。
今、私が入力しようとしているこの情報が、
「即時に」「別のところで」不正利用されたとしたら
一体どうなるか、という可能性について。
2段階認証やパスワードレスという対策で、
フィッシング詐欺の被害を防止していきましょう。
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◆2.Tips
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Internet Explorer 11は、今年の8月に、
Microsoft 365でのサポート終了が予定されています。
Edgeに切り替えた方も多いのではないでしょうか。
Edgeには「パスワードモニター」という機能が搭載されています。
下記の記事が公開された時点では、開発者向けだったようですが、
先月公開されたバージョン90で、一般ユーザー向けに公開されました。
突然、パスワードが漏洩した!なんていう表示がされたら
ビックリしますよね。
フィッシングと勘違いして、
放置してしまう可能性もありそうです。
しかし、もしこの表示が出た場合は、警告を受けたサイトのパスワードを、
速やかに変更することをお勧めします。
上記の記事で紹介している表示画像は、ダークモードの場合です。
念の為、Microsoftのサポートサイトにある
通常モードの場合の表示画像も紹介しておきます。
アカウントを預かる各社が対策を進めていますが、
パスワードを全く使わなくて良いようになるのは、まだ先のようです。
パスワードとの付き合いは、しばらく続きます。
利用している各サイトで同じパスワードを使わないことに加え、
「パスワードモニター」などの機能を利用して、
適切に管理していきましょう。
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FAQを少しだけご紹介。
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◆3.編集後記
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ゴールデンウィークは、特に出掛けることもなく、
ネット上をウロウロして過ごしていました。
###主な導線###
2.Amazon
「なかなか面白そうだし、ゲームを買ってみようか?」
「ゲームはリビングでしか出来ないしなぁ」
「多分、少しやってみるだけで終わるだろう。」
3.Blu-ray
以前買って積んであっただけの「Blu-ray Collection」を引っ張り出して、
『七人の侍』を観る。
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こうして改めて自分の行動を書き出してみると、
我ながら、意志というものが感じられない、
流され感満載の過ごし方だなぁと言わざるを得ず、
危機感みたいなものも感じます。
自分が今何をしようとしているのか、
なぜそれをしようと思ったのか、
それはなんのためか。
広告は、関心を持ってもらうために、注意を引きつける必要があります。
注意を引きつけることができるということは、
裏を返せば、注意をそらすこともできるということ。
事あるごとに、立ち止まって、考える必要がありそうです。
今回のタイトル「非注意性盲目」については、以前も取り上げました。
よろしければご一読ください。
今週末は『羅生門』を観てみようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は2021年6月25日(金)に配信予定です。
(カワノ)
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