━ ≪beat★ナビ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.11.19配信
「紙頼みからAI頼みへ?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の河野です。
来年の元日に、改正電子帳簿保存法が施行されます。
電子データを、とりあえず紙で印刷して倉庫に保管しておく、
ということができなくなります。
・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◇◆
◆目次◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回は下記3点です。
メインコンテンツは、
責任共有モデルについてです。
[1] メインコンテンツ
[2] Tips
[3] 編集後記
・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◇◆
◆1.メインコンテンツ
「責任共有モデルとは」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ご担当の方は、対応に奔走されている真っ最中かと思いますが、
「年末調整」もペーパーレス化が進んでいます。
年末調整業務の電子化を支援するサービスは、
ベンダー各社から様々なものが提供されています。
テレワーク対応の一貫としても、
「クラウド」でのサービス導入を検討中である、
あるいは既に、ご利用中であるお客様も多いかと思います。
年末調整関連の申告書には、個人情報が記載されます。
本人のみならず、配偶者や扶養家族も含む、
マイナンバー等の情報です。
電子データでも、保存期間は変わらずの7年ですので、
その間、流出漏洩を防ぐ適切な安全管理措置を講じて、
厳重に取り扱う必要があります。
今年の4月に「クラウド」を利用した予約サイトで、
一定期間、第三者から個人情報が閲覧できる状態が発生しました。
サービスを提供する事業者側の見解は、
クラウドで提供している環境やアプリケーション自体に、
不具合や脆弱性は無かった、というものでした。
こうした事案が発生した場合の責任範囲について、
多くのクラウドサービスは「責任共有モデル」という考え方を採用しています。
クラウドサービスの提供形態は、大きく下記3つに分けられます。
・SaaS
・PaaS
・IaaS
年末調整業務の支援サービスなどは、
「SaaS」に当たることが多いかと思います。
利用者側の責任範囲としては一番狭く、
アプリケーションを利用することが主になります。
しかし、それ以外の管理運用についてはすべて、
事業者側におまかせ!AIで自動処理!
というわけにはいきません。
アカウントのIDやパスワード管理、発生するログや保存データの管理、
設定変更などの権限についての管理や、データへのアクセス権管理などは、
利用者側の責任範囲となるのが一般的です。
万が一に備え、責任範囲についての再確認と、
運用ルールの定期点検をおすすめします。
”安全運転”は、ドライバーの責任です。
・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◇◆
◆2.Tips
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今、クラウドに個人情報を保存する場合、
2段階認証を有効にすることは、必須であると言えます。
しかしそれは、基本となるパスワードの強度について、
全く考えなくていいということではありません。
パスワードを管理するうえで、重要なのは下記の3つです。
----------------------------------
・推測しやすいパスワードを使わない
・使い回しをしない
・流出時は速やかに変更する
----------------------------------
それぞれのパスワード強度は、
「英大文字小文字 + 数字 + 記号の混在で、10桁以上」
とすることをおすすめします。
パスワードの変更は、流出時には必須ですが、
定期的な変更は不要です。
強度のあるパスワードを、サイトごとに使うことが重要です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
beat公式サイトやFAQを少しだけご紹介。
リモートアクセスは、ログインIDとパスワードのみで接続可能ですが、
バックグラウンドでのワンタイムパスワード自動発行や、
接続元の端末を限定する事前設定などの仕組みで、
セキュリティーを高めています。
パスワードに必要な文字数や文字種を指定して、
強度を高めることが可能です。
リモートアクセス接続中でも、変更可能です。
変更しても切断はされません。
変更後のパスワードは、次の接続時から有効になります。
ご契約の変更等については、担当営業にご相談いただくか、
beat設定ページからでもお申し込み可能な場合があります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◇◆
◆3.編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先日友人に誘われて「ロボットカフェ」に行ってきました。
バリスタのミカさんのコメントが印象的です。
「やっぱりオリヒメに入ると思いきり手が振れるので」
テーブルのオリヒメは、よりちゃんでした。
配膳担当は、みちおさん。
オリヒメの横には、名札と顔写真があって、
「今日は何処から?」「シフトは何時まで?」「最近面白かったことは?」
そんなことをひとしきり話してから、「じゃ、またねー!」と手を振る。
それぞれのパイロットと、そんなやり取りをしていたので、
一見さんなのですが、常連客であるかのような感覚でした。
最近ニュースで、AIによる自動運転車の事故について耳にしますが、
付随して、それは誰の責任か?ということが話題になります。
アメリカのTVドラマ『オルタード・カーボン』の未来の世界では、
人の心がデジタル化され、スリーヴと呼ばれる肉体へ
転送できるようになっています。
人の心が入った人造のスリーブが、自動運転車に乗って事故を起こしたら、
いったい誰の責任になるんでしょう??
今日の夕方に見られるかもしれない、
”ほぼ皆既な”月食でも見ながら妄想してみます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は2021年12月17日(金)に配信予定です。
(カワノ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━