━ ≪beat★ナビ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019.03.08配信
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富士ゼロックス≪beat★ナビ≫担当の加賀です。
先日、ファイル共有サービスの「宅ふぁいる便」が、
不正アクセスの被害を受けたとのニュースが話題になりました。
被害を受けたのは、個人向けのサービスです。
法人向けの「オフィス宅ふぁいる便」には影響無しとのことです。
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◆目次◆
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今回は下記3点です。
[1] セキュリティー関連ニュース
[2] Tips
[3] 最近よくあるお問い合わせ
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◆1.セキュリティー関連ニュース
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スマホやタブレットなどで、生体認証を利用していますか?
"パスワードなし"でのログインを可能とする「FIDO2(ファイド2)」。
beat★ナビでも何度かご紹介しました。
Androidの標準機能となったようです。
今までのように各アプリが、それぞれに開発する必要は無く、
Android自体の機能を利用するだけで良くなります。
先行しているヤフーや携帯キャリアなどだけでなく、
対応するアプリやサイトが増えてくると思われます。
LINEは、FIDOによる認証を、
今春以降に導入すると表明しています。
iOS端末でのFIDO対応は?というと、
現時点では未対応です。
ご存じの通り、iPhoneなどには「Touch ID」や「Face ID」など、
生体認証の仕組みがあります。
しかし、"パスワードなし"でのログインが、
任意のサイトに対して出来るようになってはいません。
FIDO2対応のAndroidは、生体認証の結果だけをサーバーに送っています。
iOS端末では、認証情報の"手入力"不要という点は同じですが、
ログインの都度、IDやパスワードをサーバーに送っています。
パスワードを管理するApple独自の仕組みであるキーチェーンや、
他のパスワード管理アプリに保存したログイン情報の利用を、
指紋などで認証することで、簡単にしているだけです。
今のところAppleは、FIDOアライアンスに加盟しておらず、
FIDOによる認証への対応を明確にしていません。
FIDO自体はオープンな規格であり、一部報道では、
Appleが開発版のSafariで実験的にサポートしたという情報もあります。
今後、"パスワードなし"ログインの普及は、
加速していくのではないでしょうか。
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◆2.Tips
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年度末の3月になり、パソコンの入れ替えを予定している
お客様も多いのではないでしょうか。
法人ではWindows 10への移行が本格化しているようです。
最近、beatコンタクトセンターへお問合せいただくお客様でも、
Windows 7からWindows 10の端末にしたという方が増えています。
┃ ログイン方法の変更
Windows 10では、PCへのログイン方法が変更され、
メールアドレスをIDとするMicrosoftアカウントでの
サインインになりました。
Windows 7では、目の前にあるPCにログインするだけでしたが、
Windows 10では、PCへと同時に、OneDriveなど、
Microsoft提供のクラウドサービスにもログインできます。
┃ 共有フォルダーへのアクセス
しかし、ログイン方法の変更は、LAN内のファイルサーバーや
NASサーバーなどへのアクセスに影響します。
共有フォルダーにアクセス権限を設定している場合、
その権限の有無は、PCへのログイン情報を元に判断されます。
Windows 7にログインする時のユーザー情報と、
サーバーに登録する情報を同じにして、
共有フォルダーを利用していることが多いかと思います。
Microsoftアカウントでのサインインは、
メールアドレスがユーザーIDになるため、
サーバーの登録情報と差異が出てしまいます。
共有フォルダーへ、以前と同様にアクセスするには、
Windows 10のPCに、既存の登録情報を追加しておく必要があります。
┃ 追加方法について
beat-box以外のサーバーをご利用の場合、
アクセス先はそのサーバー情報に置き換えて設定してください。
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◆3.最近よくあるお問い合わせ
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新入社員や異動してくる人のために、
PCの初期設定をすることが多くなる時期です。
今回は、beatサービスのオプションのひとつである、
リモートアクセスサービスの初期設定に関するFAQなどを、
ピックアップしてご紹介します。
リモートアクセスを使い始めるには、
beat-boxとPC、両方の設定が必要なため、
少し手順が複雑です。
しかし、無料Wi-Fiをカフェなどで利用する場合でも、
リモートアクセス接続すれば、通信は暗号化され安心です。
外出先では、ぜひ積極的にご利用ください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は2019年4月12日(金)に配信予定です。
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■□ 編集後記 □■
冒頭でご紹介した「宅ふぁいる便」の件では、
漏えいした個人情報が暗号化されていませんでした。
上記の記事では、
「宅ふぁいる便側も、暗号化を計画しながら
サービスが大きいことから実現できていなかったと報道されています。
残念ながら、システムが時代と技術、それに伴う『常識』の変化に付いて
いけなかったことが理由の1つではないでしょうか。」
とコメントしています。
筆者の父親も、なかなか変化に付いていけないようで、
PCのモニターには、パスワードを書いた付箋紙が並んでいます。
古いPCですが、Windows 10にアップグレードはしてあるので、
後付けの生体認証センサーをプレゼントしようと思います。
歳のせいか指が乾燥していて、
指紋認証はうまくいかないと嘆いていたので、
顔認証カメラがいいかなと思っています。
しかし、すでに孫たちは、多要素認証を使いこなしているようです。
(カガ)